認定NPO法人「カタリバ」


中高生の「教育」を軸に事業を展開しているNPO法人「カタリバ」は、これまで様々な取り組みで様々な子ども達を支援し、子ども達の「チャレンジする機会」を創出している団体です。中学生・高校生などの思春期世代に対して「学びの意欲」を引き出し、主体性を育むことで、若者の参画機会の創出を目指しています。

団体について

NPO法人「カタリバ」は、子ども達の教育支援を中心に、あらゆる環境の子ども達が「未来は創り出せる」と信じることができる社会を目指した取り組みをしている団体です。

教育NPOとして2001年に設立以降、「ナナメの人間関係」と「本音の対話」を軸に、様々な事業を展開しています。

代表紹介

NPO法人「カタリバ」の代表理事である今村久美氏は、慶應義塾大学を卒業後、2001年に高校生を対象としたキャリア学習プログラム「カタリ場」をスタートさせ、教育NPOとして歩み出しました。教育の機会や環境が不平等であることを疑問に感じたことから始まった活動は、今では18万人を超える生徒を抱える程になり、その地域も北海道から沖縄まで、国内全土に届く勢いです。

今村氏は教育NPOである「カタリバ」での活動が認められ、2015年からは文部科学省中央教育審議会・教育課程企画特別部会委員や東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会・文化・教育委員会に名を連ねるなど、活躍の幅を広げています。

具体的な活動内容

団体名でもあり「カタリバ」の基礎となる「カタリ場」は、進路に悩む高校生を対象とした活動です。大学生などのボランティアと対話する中で将来をリアルに考え、遺志ある進路決定を目指す活動です。首都圏からスタートした「カタリ場」は全国各地からの強い要望により、これまで32都道府県で実施。約22万人の高校生の背中を押してきました。

また、2011年にスタートした「コラボ・スクール」では、震災により勉強する機会を奪われた子ども達へ学習の機会を提供しています。東北で起きた東日本大震災で大きな被害を受けた宮城県女川町・岩手県大槌町の2か所で小・中・高の児童生徒を対象に学習指導やメンタルケアを始めました。その活動を基に、2016年の熊本地震で被害の大きかった益城町で「コラボ・スクール」として放課後学習や夜間学習会に取り組んだ他、2017年には福島県でプロジェクト型学習の支援を行うなど、より複合的な活動が取り組まれています。

この他にも、秘密基地をコンセプトにした中高生向け公共施設「b-lob」の運営や高校生の課題解決型学習プログラム「マイプロジェクト」、地方における町づくりに教育の面からアプローチする「おんせんキャンパス」、子どもの貧困対策として東京都足立区から事業を受託した「アダチベース」など、様々な環境の子ども達を支援しています。

NPO法人「カタリバ」は、子ども達の学習をサポートするだけでなく、震災により教育の機会が奪われてしまった子ども達や、生まれ育った環境に左右される不安定な教育環境の子ども達に対して教育の場を提供している団体です。思春期の子ども達に「学び」と「居場所」を与える活動が未来を創ることに繋がっていくのでしょう。

国際協力NGO「ピースウィンズ・ジャパン」


ピースウィンズ・ジャパンは、日本発の国際的NGO組織です。紛争や災害で苦しんでいる人に対する支援を1996年から、国内外で活動しています。

団体について

ピースウィンズ・ジャパンは、特に災害や紛争、貧困などの被害を受けている人・地域に対しての支援活動を中心に行っているNGOです。日本で設立されたNGO団体ですが、その規模は大きく、世界各地で活動している組織のようです。

衣食住を中心とした物資支援や生活環境の改善などを中心に行っており、地雷や紛争など危険な地域への支援も積極的に展開しています。

代表紹介

大西氏は、上智大学を卒業後、イギリスに渡りイースト・アングリア大学、ブラッドフォード大学を卒業し、ピースウィンズ・ジャパンを立ち上げました。また、ジャパン・プラットフォーム設立に関わった他、厚生労働省国際参与、厚生労働省保険医療2035推進参与に就任するなど、様々な活動を行っています。

ピースウィンズ・ジャパン代表の大西健丞氏の記事を見る

具体的な活動内容

ピースウィンズ・ジャパンは、紛争や災害などをはじめとする人道危機に対して、3つの支援段階による活動を展開しています。
「緊急支援」では、災害直後や紛争中の地域など支援が届きにくい場所に対して、スピーディかつ大規模な支援を行います。簡易住居の提供や食糧の配布、環境改善など、いのちを守るための取り組みを展開します。
「復旧・復興支援」では、紛争や災害によって破壊されてしまった学校・病院などの施設や、トイレ、給水施設の建設・修復を行います。また、その土地の住民が自分たちで生計手段を確立できるようサポートし、その地域に根差した経済活動を支援するなど、再び安定した暮らしが再開できるように活動しています。

その地域での生活が再建され、貧困から脱却するまでの長期的な支援を展開しています。地域の人々が作ったものを公正価格での買い取るなどにより、暮らしの安定化を目指します。

1996年に設立されたピースウィンズ・ジャパンは、その年の2月にはイラクでの支援活動を開始し、モンゴル、インドネシアと活動を広げ現在では26の国・地域での活動実績となっているようです。イラクではクルド人自治区に対する支援活動から2003年のイラク戦争、2014年のシリア内戦と、現在も継続的な支援が行われています。
また、国内では2004年の新潟中越地震をはじめ2011年東日本大震災、2016年熊本地震など、大災害に対する支援を展開しています。他にも2010年には広島で災害に備える活動や2015年には佐賀で開発支援として伝統工芸の支援活動など、救助支援だけでなく地域活性化を目指した取り組みも見られます。

今回紹介したピースウィンズ・ジャパンはNGO団体として度々メディアにも取り上げられる注目度の高い組織です。現在は国内で犬の殺処分0を目指した活動も展開するなど、活動の幅を広げています。災害や紛争地域に対する救助のみでなく、様々な切り口から「平和」を追求していく姿勢が感じられます。

国際協力NGO「IV-JAPAN(アイブイジャパン)」


IV-JAPANは教育や職業研修をメインに行う国際NGO団体です。大きな支援組織をバックに持つ訳ではなく、規模が大きい訳でもない団体ですが、創立後から一貫して精力的な支援を継続し、現地や日本で数々の賞を獲得しています。

団体について

IV-JAPANは、アジア圏の 開発途上国に対する支援を専門とする国際NGO団体です。主にラオスとタイで活動を行い、学校建設や職業訓練などの教育分野における支援に取り組んでいます。組織の前身となる「国際ボランティアの会」は1988年設立と古く、「地球上のすべての人々が違いを超えて共生すること」をミッションとし、支援活動を行っている団体です。

代表紹介

IV-JAPAN代表の冨永幸子氏は、中学三年生の時に入団したガールスカウトへ入団し、開発教育を学びました。その後1980年から1981年にかけてタイに移住した際に、タイ北部や東北部における難民キャンプや貧困に苦しむ村などを目の当たりにしたことをきっかけに、地域の主婦を集めてIV-JAPANの前身となる「国際ボランティアの会」を立ち上げました。

具体的な活動内容

IV-JAPANは職業訓練を主とした活動を展開しているNGO団体です。タイでは農村開発、ラオスでは職業訓練を開始し、現地の女性や青少年が精神的・経済的に自立することを目指しています。
ラオスで開始した諸苦情訓練プロジェクトは、調理・美容・縫製を分野として初級・中級・上級の3コースが展開されています。上級コースでは実際に店舗でトレーニングを積み、一般客を相手に実地訓練を重ねていくことで技術やスキルだけでなくビジネス的な知識・ノウハウが身につけられるようです。また、埼玉県と協同した木工家具職業訓練では、工場で即戦力として働けるレベルを目指す初級から、工場の起業が可能なレベルを目指す上級まで、能力や目的に合わせたコースが展開されています。

この他農村開発としてタイで図書館やトイレの建設・なまず養殖を開始し、その後もタイ。ラオスを中心に教育支援を継続しています。これまでに建設した学校も30を超えるなど、精力的な活動がうかがえます。

ラオスではほかにもスタディツアーを開催し、文化と歴史を広め地域の発展を目指す取り組みを行っています。ラオスの世界遺産であるルアンパバーンや首都ヴィエンチャンを訪れ、IV-JAPANが立ち上げた職業訓練センターを見学したり、訓練センターの生徒らが経営しているレストランで食事をしたりと、IV-JAPANの活動内容が直接的に感じられるようなツアー内容となっているようです。

また、2015年にはネパール中部地震の被災者に対して緊急支援活動を行いました。支援物資の支給から、現地の衛生環境改善などに取り組んだ他、女性研修センターを建設し女性のスキルアップと生活向上をサポートしました。

IV-JAPANはアジア圏の貧しい地域に特化した教育・就労支援により、 女性や青少年の自立を促す活動を続けているNGO団体です。近年は災害に対する緊急支援や、アジア圏内で新たな地域への支援を開始させるなど、活動の幅を広げています。

認定NPO法人「キャリアデザイン研究所」


キャリアデザイン研究所は、緊急支援や人道支援ではなく、キャリアサポートをメインに行うNPO団体です。行政と連携して事業を行うなど、就労・キャリア形成に特化したNPOとして活動し、現代特有ともいえる問題の解決を目指しています。

団体について

キャリアデザイン研究所は、若者や就労を目指す人々への支援を専門とする認定NPO法人です。キャリアコンサルタントや産業カウンセラーを始め、社会福祉士、臨床心理士などが集まり、就労のサポートをしています。
キャリアデザイン研究所では、「キャリアデザイン」が定まらずに働きたくても地震が持てない若者や、人間関係がうまく形成できずに引きこもる若者が増える現代に、そういった若者本人から家族を支援することを事業としています。活力を得て、その目に希望を取り戻し社会人として歩んでいけるようにサポートすることを理念としているようです。

代表紹介

キャリアデザイン研究所の理事長は、村松正敏氏です。村松氏は2004年にキャリアデザイン研究所を設立以降、行政との連携や、本人だけでなく家族・周囲への支援活動を続け事業を展開してきました。2016年にはそれらの活動が認められ、キャリアデザイン研究所は「認定NPO法人」として千葉県知事より認可がおり、公益の増進へ貢献する活動団体として認められました。

具体的な活動内容

キャリアデザイン研究所では、講演会やセミナー・研修などを開催し、若者の自己発見や目標設定などを支援する他、大学生や社会人を対象にした就職支援を行っています。また、ニート・引きこもり・フリーターに対する支援を目的とした「さなぎの会」を運営し、そういった若者を抱える親や家族を支援する取り組みも行っているようです。
この他、各自治体からの委託事業として、「かしわ地域若者サポートステーション」と「まつど地若者サポートステーション」の運営、柏市自立支援事業・就労意欲喚起事業の受託なども行っています。

キャリアデザイン研究所の研修プログラムには、「認知行動療法」、「家族療法」、「メールカウンセリング」、「ポジティブ心理学」などがあり、現役カウンセラーを多く会員に持つキャリアデザイン研究所ならではの研修内容だといえます。また、自主勉教会や、女子部会などが相互研鑽の機会として設けられる他、会員相互の情報交換として様々な職場での体験談や経験を紹介するセミナーが開催されています。

また、この他にキャリアデザイン研究所では企業に対する研修も行っているようです。約20名いる講師は全員が産業カウンセラーやキャリアコンサルタントの資格を持つプロフェッショナル集団で、各業界の専門分野に特化した知見を有しているそうです。
新入社員研修やビジネスマナー、問題解決研修などをはじめとする「ビジネススキル研修」、階層別研修やライフプラン研修を行う「キャリア開発研修」、健康増進や管理職向けのメンタルヘルスサポート研修を中心とする「メンタルヘルス研修」があり、企業だけでなく官公庁、学校、医療など、幅広い分野の研修が可能なようです。

キャリアデザイン研究所は、「NPO」と聞いて一般的にイメージされがちな緊急支援などではなく、国内の現代に即した問題解決を提供している団体です。若者のキャリアコンサルティングと企業などへの研修の2つを柱に、日本社会が活力に満ち溢れる未来の実現を目指して取り組んでいます。

特定非営利活動法人「グッドネーバーズ・ジャパン」


グッドネーバーズ・ジャパンは、グッドネーバーズ・インターナショナルのグループとして日本に拠点を置くNPOです。緊急支援から教育・所得向上など、幅広い活動を国内外で展開しており、母体の大きさが表れているように感じます。

団体について

NPO法人グッドネーバーズ・ジャパンは、国際組織グッドネーバーズ・インターナショナルの一員として、世界中の災害や紛争・飢餓から人々を守る取り組みをしている団体です。2004年に大阪で日本事務局が開設され、その3年後には東京へ移転し活動を続けています。2013年には「認定NPO法人」として東京都の認可を受け、公益性の高さが認められました。「子どもの笑顔にあふれ、誰もが人間らしく生きられる社会」の実現を目指し、貧困や差別、災害、紛争などに対して人道・開発援助を行っています。グッドネーバーズ・インターナショナルは、韓国発祥の国際NGO団体で1991年に設立されました。「子どもの権利条約」を理念とし、35か国を超える活動地域で支援や地域開発を行っています。
2016年には1.6億ドル規模の支援事業を展開し、スケールの大きさが想像できます。

代表紹介

グッドネーバーズ・ジャパンの代表理事を務める福井玲氏は、東京大学で教鞭をとる教育者でもあります。韓国朝鮮文化研究を専門とし、自身の著書以外にも、監修や翻訳を依頼される程の学者だそうです。
2004年にグッドネーバーズ・インターナショナルの系譜を継いで創立し、東日本大震災の時には福井氏自身も被災地へ駐在し支援活動に力を入れていたそうです。

具体的な活動内容

グッドネーバーズ・ジャパンはアフリカやアジアの8か国に対し、「教育支援」「医療・保健支援」「水・衛生支援」「収入の向上」を主に取り組んでいます。学校や図書館を建設するだけでなく、現地教師に対する研修などで教育の質そのものを高める教育支援では、成人識字教育も行われています。この他、ワクチンや健康診断の提供、栄養価の高い給食の配布をする「医療・保健支援」。浄水器を配布したり井戸・トイレを建設したりしながら衛生教育を実施する「水・衛生支援」。農業や漁業、畜産などで生産性を高めるためのスキルを身につけさせる「収入向上」と、それぞれの国や地域の状況に応じて適切な支援を行っています。また、この他にも緊急支援活動として、災害時は食糧や医療の支援を行っているようです。

また、グッドネーバーズ・ジャパンはこの他に国内支援も展開しています。単親家庭に対して無料で食品を提供する「グッドごはん」や、世界で起きている問題をより多くの人に伝える「アドボカシー活動」があります。
この他、国内でも東日本大震災をはじめ、熊本地震などの大型災害に対して緊急支援活動を実施し、復興を支援してきました。

災害や飢餓、紛争などに対して、アジアやアフリカで支援活動をしているグッドネーバーズ・ジャパンは、国内でも単親家庭に対して援助をしているのが特徴的です。国外活動では地域や状況に応じて緊急支援から復興支援まで様々な活動を展開しています。派生元であるグッドネーバーズ・ジャパンは35ヵ国以上での活動実績があり、大規模に活動している組織ということが分かります。